本当に床下エアコンは優れているの?(冷暖房の研究実績からのご報告)

今年は40℃前後の猛暑日が続くなど、命の危険を伴うような暑い日が続いています。

昨今、床下エアコンが流行となっているので、気になっている方も多いと思います。

しかし、床下エアコンは必ずしもパーフェクトでは無く、やはり床下エアコンを真夏に効かせるためには相当の工夫が必要となります。

当社では実験施設で4種類の冷暖房を通年研究しております。

床下冷房

 

4種の冷暖房を体験できる、体感ハウス

当社では体感ハウスとマルカジーリ(食品常温自然乾燥研究所)の建物で

  •  床暖房
  •  天井輻射式冷暖房
  •  床下冷暖房(床下エアコン)
  •  壁付け・スクリーン輻射式冷暖房(エコウィンハイブリッド)

 

の4つを体感することが出来ます。

私たちはそこで、夏・冬を3度経験しました。それぞれがどのような感じ方、効き方をするか、皆さん興味深いところだと思います。

それぞれにメリット・デメリットがあるのでご紹介させていただきます。

 

床暖房

もちろん使えるのは冬場だけ。床の熱がダイレクトで足裏に伝わってくるのですごく良いのですが、部屋全体が温まるまでにはなかなか至りません。

 

天井輻射式冷暖房

エアコンの風を各部屋の天井に設置したパネル(25℃を境にアイスノンに変わったり、ホカロンに変わったりする潜熱蓄熱材が入っている)に当て、そのパネルが冷えたり暖まったりすることで、そこから輻射を生じさせるシステムです。冷気は下降するため夏は抜群に効きますが、冬は暖気が下降しづらいため、床面まで暖まるのに少し時間を要します。

 

床下冷暖房

当社のやり方はより満遍なく1階全体に風が行き渡るように、エアコン本体からダクトを繋げ、方々にそれを伸ばし、そこから風を床面に当てたり、ガラリから吹き出させたりして冷暖房する仕組みです。暖気は上昇するため冬は大変快適ですが、夏は冷気が上昇しづらいため、FL+1200くらいのところで少し温度差を感じる状態が続きます。夏場の対策が課題です。

 

壁付け・スクリーン輻射式冷暖房(エコウィンハイブリッド)

夏・冬共に効率よく効く冷暖房システムとしては大変優れています。エアコンの風から少し手助けしてもらいながら輻射で部屋全体を冷やしたり、暖めたりするので立ち上がりも大変速いです。見えてくるパネルをインテリアの一部として効果的に配置すれば最高です。

 

総評

今まで、北国は冬の対策を主に考えていたため、冷房に対しては正直二の次というところがありました。

しかし、これだけの猛暑が全国各地で続く状態は、定常化する可能性が高いです。

長時間エアコンの風を受ける冷房ではなく、風の無い輻射冷房のような、効率よく効く冷暖房システムがこれからは必須になります。

 

※あくまで当社の体感ハウス・マルカジーリでの実証をもととした報告です