厳粛で聖なる場所は古代から輻射

 

 

 

 

 

 

 

次のようなエピソードがあります。

<神聖なる場所>

古代ローマの出城であったドイツのケルンに、サンク・ペーター・ウント・マリ大聖堂がある。
完成までに632年を要し、教会建築の傑作として世界遺産にも登録されている。

真夏でも大聖堂に入るとスーッと汗がひき、波立つ心も鎮まる。

これは、大聖堂の柱や壁に使われている表面温度20℃の大理石が、人体から熱を穏やかに奪うからだ。
こんな昔から輻射は「神聖なる場」に使われてきた。

翻って日本。

伊勢神宮の内宮の参道は真夏でもヒンヤリとして心地よい。
歩いているうちに汗がひき、清らかで穏やかな気持ちになる。この原理も先の話と同じだ。

参道は両手でも抱えきれない太さのご神木に包まれている。
参道の心地よい涼しさは木々の枝葉が幾重にも重なり、私たちの体温を穏やかに受け止めてくれるため。

これも森林による輻射の効果である。

神聖な参道に癒されながら、神々も人々を神殿に迎えられる。

ずっと昔から輻射は神聖なる場所を創り出し、人々に癒しを与えてきた。

太田三津子著 ワーカー絶賛!輻射空調~快適、健康&省エネを実現~ から引用

 

古代から人は科学的根拠がなくても、体験的に輻射の良さを理解していたようです。

「冷房=エアコンの風」と身に染みてしまった現代人が一人でも多く、輻射を理解してくれるといいですね。